こんにちは、Zukkaです。
まただいぶ更新が滞ってしまっていました。
実は、母の具合があまりよくなくて、色々と忙しない日々を過ごしていました。
母の体調の事
母は、今年の初めくらいから食べられる量が増えたり減ったり、昼間でも眠っていることが多くなってきていましたが、「波がある」状態だったのでそこまで気にしていませんでした。
8月に入って急に食事の量が減って、眠っている時間も長くなったそうで、8月中旬にとうとう口からは食事も水も摂れなくなってしまいました。
延命か看取りかの選択
まだ実家で元気にしていた頃に母と老後の話をする機会があり、「もしもさあ、食べられなくなったりしたら胃ろうする?」と尋ねたら、母は「しないしない!」と答えました。私も必要以外の延命はしたくないという考えだったので、「だよね」と答えました。
特養(特別養護老人ホーム)は中度から重度の要介護者が生活する施設なので、入所する時から「看取り」についての説明をされたり本人と家族の意向を尋ねられます。
生活している中でも、少し体調を崩したりする度に家族の意向を確認されます。
昨年少し体調を崩して食欲がなくなった時にも、見取りについての同意書類にサインをしました。
今回、施設の医師から改めて「胃ろうにするか見取りにするか」という話があり、延命は希望しないという本人の希望を伝え、今度は「看取り介護」を開始するという書類にサインをしました。
私の考えは「回復する見込みがあるのなら延命して欲しいが、見込みがないのなら延命はせず出来るだけ苦痛が少ない状態で過ごして欲しい」です。
この6年余り、医師から何度も「覚悟してください」と言われてきました。
最初に倒れて入院した時、脳梗塞で入院した時、食欲がなくなった時。その度に私は覚悟して色々考えたりしたのですけど、母は見事に復活しました。
今回ばかりはそうはいかないようです。
覚悟をしていても、延命はしないと決めていても、やはり「看取り介護に入ります」と言われて、見取り介護についてのパンフレットを渡された時は、さすがに動揺して何も手につかなくなりました。
もう少し冷静に対処できると思っていたので、これは自分でも驚きでした。
家族がやらなくてはいけない事
「看取り介護」が開始されたら、そこから状態が回復するという事はまずないと思っています。
そこからどのくらいの時間があるのかは、人によるし状態にもよります。
なので、「私の場合何をしたか」でお話しします。
施設との話し合い
まず、施設に通う回数と電話などでの相談が急に増えます。
医師や看護師からの説明、書類にサインをするために何度か呼び出されます。
また、今までは新型コロナの感染対策で面会は予約を取るのも難しかったり面会時間も15分程度だったのが、急に「いつでも顔を見に来てください」に変更になります。
私は申し訳ないけどこれに非常に戸惑いました。
面会に行く度に、スタッフの方と電話で話す度に、「次はいつ来られますか?」「毎日でもいらしてください」と言われるんですが、それが胃が痛くなるくらいプレッシャーなのです。
冷たいようですが、私には私の生活があるので、もちろん母には毎日会いたいけれど面会に行ける時間も限られています。
面会に行っても母は眠っているので何か話ができるわけでもないですし。
病院のように「面会」ではなく「付き添い」できるのだったら良いのですけど、2~30分の面会では母のお世話も荷物の片づけなども出来ないですし。
プレッシャーで本当に胃が痛くなって、友人に愚痴ったら、「Zukkaのペースで良いんだから無理しないで!」と言ってもらって少し気が楽になり、それからは何を言われても自分のペースで通うようになりました。
母とのお別れの儀式
医師の話では、看取り介護になってから1週間なのか、1ヶ月なのか、2ヶ月なのか、看取りに入った時の状態によってもその後の経過によっても違うので、何とも言えないと言われていました。
なので、看取りにすると決めた日に、自分なりの「お別れの儀式」をしました。儀式と言っても「母に自分の気持ちを伝える」だけです。Zukka家は少々複雑な親子関係だったので、色々思う所があり言いたいことはたくさんあったのですが、「ありがとう」と「長い間お疲れさま」だけは最後に伝えておきたいと思っていました。それを伝えるだけでも私にとっては結構大変な事だったのです。もしかしたらその日の面会が最後になるかもしれないので、認知症でもう分からないとしても、眠っているとしても、まだ母の意識があるうちに伝えておきたかったのです。
伝えられてホッとしたけれど、少し複雑な気持ちにもなりました。言いたいことがあったら言えるうちに言っておくべきですね、本当は。
葬儀などの準備
そして、辛いですがこれからの事を考えなければなりません。
葬儀等の手配です。
最近は考え方や生活も変化してきて、葬儀をやらないという選択をする人もいるでしょう。一昔前のように何百人も呼んで盛大にお振る舞いをしてお別れをするという形だけではなく、感染症の流行などの影響もあり、近しい人だけで見送ったり通夜を省略したり、かなり簡略化する人も増えているようです。
Zukka の母は堅実な人なので、自分の葬儀のためにきちんと互助会の会員になり会費を納めていてくれました。口では「葬式はしなくて良いからその辺に撒いて」などと言っていたのですが、その辺には撒けないですし、準備をしているという事はやって欲しいという事だと思うので、その意志を尊重する事にしました。
まずはその会社に電話をかけて、もしかしたら近々お世話になるかもしれないので…と相談です。
今どんな状態か、どんな葬儀を希望しているかなどを伝えて、大体の流れ、費用、こちらがやらなければならない事などを教えていただきます。
こちらがやらなければならない事はおおまかに
・通夜、葬儀を知らせる人たちを決めておく
・遺影の写真を用意しておく
・当日の葬儀社への連絡
です。
その他の事は、当日に葬儀社の方とお寺との打ち合わせで決めます。
一番知りたいのは、「いつまでに、現金をどのくらい用意しなければいけないのか」だと思うのですが、こちらの希望する葬儀の形などに合わせて丁寧に教えてくれます。もちろんきちんと見積書も作成してくれます。
私が質問したのは
・当日、何を持って行ったら良いか
・お寺には何代をいくら位用意するのか
・全体で何に幾らくらいかかるのか
・棺に入れて良いのは何か
などでした。
まとめ
母には生きていて欲しいと願いながら、一方では粛々と葬儀の準備を進める。
自分がやっている事の整合性がとれなくて気が狂いそうです。
それでも、Zukka家には私一人しかいないので、私がやるしかないのですけどね。
親の看取りはいつか必ずやってきます。
どんなに覚悟をしていても動揺するし、悲しいし、どんなに準備をして希望通りに進めても、多分後悔することがたくさん出てくるのだと思います。
でも少しでも親も自分も負担なく後悔なくその日を迎えられるように、普段から親の希望を聞いておいたり、自分の家の宗教や宗派を確認しておいたり、金銭的な準備をしておいたりというのはとても大事だと思います。
私自身は無宗教ですし、葬儀をして欲しいともお墓に入りたいとも考えていないので、その旨をしっかり書き残してあります。自分の最後は、自分で決められることくらいは自分で決めておきたいです。
それも終活ですよね。
落ち着いたら、私の「エンディングノート」の内容なども紹介したいと思います。